あれから1年経って思うこと(パトス編)
可愛さ余って憎さ百倍
とはよく言ったもので、だんだんと時間が経つにつれ怒りがわいてきた。
まずは本人に対しての怒り。
なぜ不倫なんかしたのか。
自分は大丈夫だと思ったのか。
なぜあの女だったのか。
ちゃんと避妊をしなかったのか。
もっとちゃんと別れられなかったのか。
何を失うのかわからなかったのか。
悲しみとほぼ同じ内容なのに、明確に怒りだと感じた。
その次にお金について怒りがわいた。
今までお金を払っていたのはもちろんグッズやCDやDVDが欲しかったのもあるけど
彼を支えるスタッフさんや家族に対してもお金を払っているつもりだった。
コロナ禍でライブの収入もないのだろう。
彼はファンの立場も演者の立場も知っていて「グッズは利益率がいい」などと言っていたからそのまま鵜呑みにしてグッズも買った。
それが彼(彼ら)のためになると思っていたから。
ファンの立場も知ってるならなぜそんなことしたのだろうとまた怒りがわいた。
今思うとなんとおこがましくて愚かだったんだろうと思う。
彼らからグッズを買ってくれてありがとうなんて言われてないのに。
ただの会社員が払ったお金が「芸能人」たる彼を支えてるなんて、まさか感謝してくれるなんてなぜ思ったのだろう。
自分が払ったお金が、どこの馬の骨とも知らない女に「慰謝料」や「手切れ金」として払われてることが、1番受け入れ難かった。
彼が手に入れたお金をどう使おうとあたしには関係のないこと。
わかっちゃいるのにわかっているけど
わかっているのにね…
彼の思う大切なものや楽しいことに使ってもらえれば、それがいつかパフォーマンスや配信の充実に繋がって自分に返ってくると信じていた。
ある種の投資だと思っていた。
あたしは投資に負けたのだ。